東京都内のアーニス・カリ・エスクリマの道場と教室を3つ紹介します
現在はフィリピンのセブ島で修行している僕ですが、セブ島に来るまでは東京でアーニスを習っていました。
アーニスは、日本国内では空手やボクシングなどのメジャーな格闘技に比べると、まだまだ習える場所は多くありません。
はじめる以前、僕も習える場所を探すためインターネットで調べていたのですが、アーニスの情報って他の武術や格闘技に比べると少ないんですよね。
今回はこれからアーニスをはじめたい人向けに、僕がおすすめする東京都内でアーニスが習える場所を紹介します。
東京都内でアーニスが習える道場と教室3選
今回の記事で紹介する教室や団体以外にもアーニスを習えるところはありますが、今回はアーニスをメインに練習している団体に絞ってみました。
また、アーニスは流派によってそれぞれ特徴があります。
習い始めて3年になったので、今となっては知識も増えましたが、はじめる前は流派の違って全然わからなかったです。
なので、僕が知っている範囲で各団体の練習している流派の特徴もあわせて紹介します。
アーニスクラブ東京
アーニスクラブ東京は僕が日本で所属している団体です。
都内を中心に教室があり、高田馬場、中野、下北沢、金町、日野市、小金井市、立川市で習えます。
会費が月謝ではなく練習に参加したその都度払いなので、参加できないときは特に料金が発生しません。なので、忙しくて定期的に通える自信が無い方にもおすすめです。
流派は、モダンアーニス系のレドンダアーニスをメインに練習している団体です。
ダブルスティックとシングルスティックを中心に、ナイフや素手などバランス良く練習するのが特徴で、その他多くのアーニス流派に共通する技術を幅広く学べます。
また、アーニスにはスティックをそのまま武器として使う技術と、剣術を想定した技術と2パターンあるのですが、レドンダアーニスはどちらもを想定した流派になります。
レドンダアーニスはフィリピンのモダンアーニス連盟に加入しているため、継続的に学んでいけばモダンアーニス連盟から段位がもらえます。僕も一応初段持ってます。
僕は現在バリンタワク系と呼ばれる別系統のアーニスを習っていますが、レドンダアーニスで学んだ基礎技術が応用できたので他の生徒に比べて習得が早かったです。
また、アーニスクラブ東京はフィリピンの有名なマスターとも交流があり、レドンダアーニス以外の流派の技術も練習に取り入れています。
アーニスクラブ東京公式HP:https://www.arnisclub-tokyo.com/
ACT Eastern Training Group
ACT Eastern Training Groupはアーニスクラブ東京の中で新たに発足した練習会です。
都心部で練習を行っており、僕も参加していました。
レドンダアーニスとアバニコ・トレス・プンタスを中心に練習しています。
アバニコ・トレス・プンタスは古流の剣術流派で、全ての動きが、スティックではなく剣での戦いを想定しています。
剣術に特化した流派のため、ほぼ全ての動きをナイフ術に応用できます。
僕が今まで触れた流派の中でナイフ術が1番優れているのはアバニコ・トレス・プンタスなんじゃないかと思っています。
一見シンプルで派手さがない流派なのですが、見栄えが良いだけの魅せる技が排除されており、実戦的な動きだけで構成されています。
魅せるだけの技を排しているので、僕は勝手に玄人好みの流派だと思っています。
ただ、玄人好みと言いましたが、実戦に必要最小限の動きだけで構成されているため、比較的覚えやすい流派です。
ACT Eastern Training Groupでは自由参加でスパーリングを練習に取り入れています。スパーリングでは実戦感や間合いのとり方が学べるのでおすすめです。
ACT Eastern Training Group公式HP:https://arnisclubtokyoetg.wixsite.com/website
フジ・アーニス・クラブ
フジ・アーニス・クラブは静岡の団体ですが、東京と神戸でも練習会を開催しています。
代表の方が日本のアーニス界の第一人者で、フジ・アーニス・クラブでは本場のアーニスを学べます。
カコイ・ドセパレスやイラストリシモ・エスクリマなどその他にも多くの流派を練習しています。
カコイ・ドセパレスは昔バハドと呼ばれる決闘で無敗を誇った方が創始した流派で、スティックを用いた曲線的な打撃と関節技が特徴で接近戦を得意としています。
イラストリシモ・エスクリマはアーニス界で知らな人がいないほど有名な剣術流派で、真剣勝負から生まれた流派です。遠い間合いで戦うことを得意としています。
接近戦が得意な流派と遠い間合いが得意な流派を併用して学べるので、いかなる間合いにも対応できる技術が習得できます。
余談ですが、フジ・アーニス・クラブのホームページではアーニスの歴史や関連する書籍が紹介されているので、アーニスを既に習っている人でもとても参考になります。
フジ・アーニス・クラブ公式HP:https://fujiarnisclub.com/
真狩アカデミー
真狩アカデミーは渋谷、代々木、八王子で練習を開催しており、東京以外でも愛知、大阪、京都、徳島、広島にも拠点を持つ団体です。
ペキティ・ティルシャ・カリという流派を習うことができます。
ペキティ・ティルシャ・カリはフィリピン本国の軍隊に採用されている実戦的な流派です。
剣やナイフなど刃の付いた武器の扱いと対処法を得意としているので、ナイフ術に興味がある人に特におすすめです。
ストイックな流派であり、フェンシングの面を着用してラタン製のスティックで激しいスパーリングを行うことで有名です。
固いスティックを用いたスパーリングを行うより実戦に近い感覚を養うことができます。
有名なマスターを数多く排出している流派で、他流派のマスターでも、もとはペキティ・ティルシャ・カリ出身という方もいます。
フィリピンや日本以外にも世界各国に拠点があり、アーニス界の中でも大きな流派です。
また、真狩アカデミーは海外から著名なマスターを日本に招待して定期的にセミナーを開催しており、今までに多くの世界的に有名な先生のセミナーを主催しています。
真狩アカデミー公式HP:https://www.shinkali.com/
自分が習いたい道場や教室を選ぶ
今回紹介した3つの団体は全て、フィリピンに本拠地を置く有名な流派のアーニスを習うことができます。
なので、これからアーニスをはじめてみたい人で、どこで習えば良いのか良いのかわからないという人はとりあえずこの3つの中から選んでおけば間違いはありません。
また、スティックをそのまま武器として使う技術や剣で戦う技術、ナイフが得意な流派など各流派によってそれぞれ特徴があるので、是非参考にしてみてください。