フィリピンへいつ行けるようになる?|コロナ規制緩和についての現状

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フィリピンがロックダウンを開始してから約1年と半年が過ぎようとしています。

2020年1月30日にフィリピンで最初の感染者が確認され、同年3月12日からロックダウンが始まりました。

ロックダウンが始まった当初は日本の方が感染者数が多く、「今は日本に帰るよりフィリピンにいた方が安全だ」なんて言われていたので、誰もが長くても1か月くらいで終わるだろうと考えていました。

世界最長のロックダウンになるとも知らずに。。。

今現在もフィリピンへの渡航は厳しい制限が続いており、条件を満たした人しか入国が許可されていません。

ロックダウンが始まってからは、政府の認めた長期滞在向けビザを保有していない人の入国は一度も許可されていません。

留学生や移住希望者、フィリピンに家族もしくは恋人がいる人、フィリピンに武術修行に行きたい人にとっては、いつになったらフィリピンに行けるようになるのか、規制緩和はいつになるのか、かなり気になるところじゃないでしょうか。

結論から言うといつになったらフィリピンに行けるのか、はっきりとしたことは誰にもわかりません。外国人観光客の受け入れを再開するかどうか決めるのは中央政府です。

なので今回の記事はフィリピン政府の今までの動向と長年フィリピンに住んでいる知人の話、フィリピンの新聞やニュースの情報などをまとめた予想に過ぎません。

ここに書いてあることを鵜呑みにするのではなく、今フィリピンの現状はこんな感じで、こんな噂が流れていて、現地に住んでいる日本人はこう考えているというような内容なので、参考程度に読んでくださいね。

フィリピンへの渡航は今も厳しく制限されている

冒頭でも書きましたが、今現在も外国人のフィリピンへの入国は厳しく制限されています。現在入国できる外国人は以下の条件を満たしている人のみです。

  • フィリピン国籍を持つ重国籍者
  • バリクバヤンプログラムの該当者(フィリピン国籍の配偶者と同行など)
  • フィリピン国籍者の配偶者または親、子供
  • 永住権保有
  • 駐在などで渡航する外国政府職員
  • 貿易産業省、経済特区庁などに推薦を受けた外国人
  • 外国籍の船員(船員の交代を目的とした入国に限る)
  • 有効な特別(非移民)ビザの保有
  • IATF決議98号により入国を許可された外国籍者
  • 9Gビザ(労働ビザ)ならびに47A2ビザの発給資格を有する外国籍者

上記に該当する外国人であっても、通常時と異なり、到着時に14日間の自主隔離が必要です。最初の10日間は検疫施設で、残りの4日間は自宅で過ごすことになります。

ここでいう検疫施設とは自分で予約した海外渡航者を受け入れているホテルなどの宿泊施設の事です。

最近、フィリピン政府が認めた国からの渡航であれば、ワクチン接種の証明書を提示すると隔離機関が7日間に短縮されるプログラムが始まりました。しかし、残念ながら日本はその国のリストに入っていませんでした。

実は僕を含む在比日本人は、フィリピンからの出国に関して何の規制もありません。帰ろうと思えばいつでも日本に帰ることができるのですが、問題はフィリピンに戻るときです。

日本に入国する際の自主隔離とフィリピンに入国する際の自主隔離で、隔離期間だけでほぼ1か月になります。

僕の少ない有給ではとても足りません。そしてフィリピンはすぐに法律が変わるため、日本滞在中に法律が変わることも十分にあり得ます。リスクの高い博打です。

なので、今フィリピンに住んでいる日本人は一時帰国したくても簡単にはできない状態です。

フィリピンのワクチン接種状況

この記事を書いたのが2021年7月27日になりますが、現在のフィリピンにおけるワクチンの接種率は、1回目の接種を終えた人が総人口の10.4%。2回目の接種を終えた人が総人口の5.8%です。政府は今年中に接種率70%を目標にしているのですが厳しいですね。

なかなかワクチン接種が進まないことに中央政府も焦りを感じていて、ワクチン接種者に抽選で家一軒や牛一頭プレゼントなどの企画で接種促進に勤めているとのことです。牛一頭当たっちゃったらどうすりゃいいんだ。

国民全員にワクチン接種を強制するという案も出てきており、セブ市の隣、マクタン国際空港があるラプラプ市では、ワクチン接種を終えた証明書が無い人はスーパーマーケットやショッピングモールなどの公共施設の利用を禁止する条例が8月25日から施行されます。

セブ市内の今の状況

今現在のセブがどんな感じになっているのかというと、以前は沢山いた外国人観光客の姿が消えただけで、ほとんどロックダウン前と変わらない日常に戻りつつあるように感じます。

未だに規制は続いているので、営業が止まったままの施設や店もあります。営業が停止している業種は僕が知る限りだと以下の通りです。

  • 夜系の店(キャバクラみたいなやつ)
  • スポーツジム(人数制限を設けて営業しているところも)
  • カラオケ
  • 学校
  • 映画館(規制と緩和を繰り返している)
  • 格闘技のジム(場所によるが柔術とかはさすがに閉まってる)

以前と比べると規制はだいぶ緩和され、公共交通機関やレストランなどはもう復活しています。規制が緩和されてできることが増えたのは喜ばしいことなのですが、規制が緩和されるたびに感染者がまた増えるというのを繰り返している気がします。

はっきり言ってフィリピン人はもうロックダウンに飽きています。ロックダウンが始まった当初は、国民全員でこの危機を乗り越えようという雰囲気があった気がします。

子供の頃、台風が来た時なんかテンション上がるみたいな感じもありました。皆外出を控えてたし、店はどこも自粛していて、コロナと戦う団結力を感じました。しかしロックダウンが長期化するにつれてコロナに対する恐怖も薄れてきたのか、外出する人も増えてきました。

フィリピンは簡単に法律が変わるので、ロックダウン後に新しい法律ができて、マスクを付けずに外出したら逮捕されます。

しかし現状は大通りや人目に付く場所では皆マスクをしていますが、路地に入ると誰もマスクをしていないです。公共施設でもマスクとフェイスシールドを付けていないと入れないようになっていますが、フェイスシールドを持っているだけで入れてくれるので誰も付けていません。

ルールを守らない人を取り締まるという意識も薄れていっているのも感染者数がなかなか減らない原因なんじゃないかと思います。

あと、多分日本も似たような感じだと思うのですが、コロナやワクチンに関する都市伝説や陰謀論じみた話も最近よく耳にするようになりました。内容としては「コロナウイルスなんて実は存在しないデマである」「政府がお金のために感染者数を水増ししている」などです。

こういったデマ情報もワクチン普及が滞る要因となっているみたいです。

フィリピン行けるのはいつから?

冒頭でもお伝えしましたが、この話はあくまで予想となります。フィリピンへいつ渡航できるようになるかは中央政府が決めることなので、鵜吞みにせず参考程度に読んでくださいね。

僕の知人にセブの旅行業協会の方がいらっしゃるのですが、その方の話では、来年の4月までには観光客の渡航が再開されるのではとのことです。

苦戦してはいますが、フィリピン政府は今年中に国民の70%ワクチンを接種させる目標を掲げており、目標が達成でき次第、フィリピンの全ての経済活動を再開すると発表しています。全ての経済活動を再開するというのは、当然観光業も含まれています。

また、外国人観光客が落とすお金がフィリピン経済の大きな支えになっていたこともあり、海外からの観光客を受け入れなければフィリピンの経済は持たないだろうという話も聞きました。

以上の理由から、来年の4月までには観光客の渡航が可能になるのではと予想されます。

しかし、最近また感染者数が増加傾向にあり、7月26日からセブ市とその周辺では今月から酒類の販売が再度禁止。夜11時以降だった夜間外出制限が夜10時に変更されるなど、規制が強化されています。

デルタ株の感染者も増えてきていることもあり、この記事の予想通りになるとは限りませんが、1日でも早く以前のようにフィリピンと日本を自由に往来できる日が来ることを願います。